Dami's Endless Journey

終わりのない英語学習の旅を綴るブログに模様替えしました

オホーツク流氷が見たい旅(4) - 見えなくても

オホーツクで流氷を見ようと来たわけですが、紋別でのガリンコ号クルーズは空振りに終わったというのが前回までの話でした。 

dc-anfa.hatenablog.com

 

見るモノはたくさんあって

市内に戻るバスが出るまで、まだまだ時間が合ったので周辺を見て回ります。建物の周辺には氷像がたくさん作られていたので、見て回ることにしました。日中の気温が高かったからか、一部溶けてしまっていますが目と髭の感じからしドラえもんですね。

さらに雪の中をかき分けて行った先に、初代ガリンコ号が展示されていました。さっき乗った2代目と比べるとだいぶ小さいのが分かります。ただ、原理としては同じで、船底にあるドリルが回転することで氷を砕いたり、推進力にしたりする訳ですね。

その後は、同じ港の中にあるオホーツクタワーで流氷を学術的に勉強したり、

本物の流氷を触ってみたり、

紋別ゆるキャラに癒やされたりと結構みどころが満載でした。

ようやく市内に戻るバスの時間がやってきました。

 

たまにはホテルで夕食を

ひとまずホテルに戻ってきました。午前中荷物を預けておいて、このタイミングでチェックインなのですが、すでに荷物は部屋に運ばれていました。

一休みして、ここで夕食です。普段は弾丸一人旅では夕食付きのホテルのプランは滅多に使わないのですが、今回利用したホテルは夕食に「海鮮ひつまぶし」付きという素敵そうなプランがあったので選択してみました。

指定された時間になり、ホテルのレストランというか、ホテルとつながった別の建物にある寿司屋のような居酒屋のような店に向かうと、半個室のようなところに通され、出てきたのはこちら。

東京で食べたらいくらするんだろうという立派な海鮮丼が出てきました。ひつまぶしなので薬味と出汁があり、出汁は熱々を出すので食べる時に声をかけてくださいとのこと。最後の出汁は、ちょっと味が濃すぎかなという感じはしたものの、弾丸ツアー史上最高の夕食となりました。普段何食ってんだ? 

 

それでも流氷が見たいんです!

翌朝になりました。羽田行きの1日1本のフライトは昼過ぎなので、午前中はまだ少し時間があります。ここまで来て、唯一の心残りはまだ流氷をきちんと見れていないこと。念のため流氷情報を見ましたが、流氷ははるか沖。その時、ホテルの窓から外を見ると、山のてっぺんにタワーが建っているのが見えました。オホーツクスカイタワーというそうです。

そこなら流氷が見えるかも知れないと思い、ホテルの隣にある観光案内所で調べて見ると、そこまで行くバスは出ていないとのこと。でも、流氷をどうしても見たいなという気持ちが抑えきれず、タクシーで行ってみることにしました。

運転手さんに行き先を告げると「え?山の上ですか?」と一瞬驚かれたものの車を出してもらえました。タクシーに乗ること10数分。山を登りタワーの下の空っぽの駐車場に到着すると、運転手さんに「帰りはどうされますか?」と聞かれます。そりゃそうですよね。公共交通機関ないんですから。

10分か15分で帰ってくるので待っていてください。と運転手さんに伝えて、他に客の以内タワーに上ります。タクシー1台待機しているのが見えます。

展望台からオホーツクを眺めます。これがラストチャンス。 

はるか沖に流氷が帯状に見えました!間近に見ることは叶いませんでしたが、これでも満足です!その後、同じタクシーで山を下りバスターミナルに戻ります。往復4000円くらいかかりましたが、無駄ではありませんでした。

まだ少し時間があるので、ホテルをチェックアウトしてオホーツク流氷科学センターに行ってみます。昨日ガリンコ号に乗る際に使ったバスに終点まで乗っていくと、ここに行けるのです。

中にはガリンコ号の原理を説明した展示だったり、

クリオネだったり、

階下のマイナス25度の展示室(防寒着貸し出しあり)で、本物の流氷を眺めたり、

稚内から紋別に来るバスの時刻表になぜか書いてあったカニの爪をカメラに納めたり、

結構楽しめました。

その後、2月中に限り空港行きのバスが通るガリンコステーションまで徒歩で戻ってから、紋別空港に向かいます。

搭乗する飛行機まで歩いて行く感じがいいですね。

最後に機内から1枚。これで流氷も本当に見納めです。

飛行機は定刻通り羽田空港に到着しました。

ちなみに、この旅には後日談があります。東京に帰ってきてしばらく経ったある日、紋別市から宅急便が届きました。実は稚内から紋別に向かうバスの乗車券をもらった時に、アンケートがあるので良かったら書いてくださいと言われたので、紋別での下車時に運転手さんに渡したんですよね。それが、こんな素敵な品となって返ってきました。

ありがとう紋別市

(おわり)

 

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