飯田線トロトロと行く旅(1) - トロトロは飯田線だけじゃなかった
今回の旅。出発前日までルートが決められずにいました。新宿から高速バスで行けるところをベースに組み立てたいなと思っていて、前日までは奈良井宿を見て名古屋に出るというルートで決め、高速バスの予約を入れるところまで行ったものの、「なんかパンチに欠けるなぁ」という感覚に襲われてきました。
弾丸ツアーの基準的には悪くないのですが、奈良井宿と言えば江戸時代の街並み。そこから中央西線で名古屋まで。なんとなく前回の旅とかぶってるなと。そこでGoogle mapsを見ながら、いろいろ考えた結果、昔乗ってみたいなと思っていた路線があるのを思い出しました。
飯田線という選択肢
山間部をトロトロと走り、その中には秘境駅と呼ばれるような駅があったりという意味で、以前から惹きつけられていたのが飯田線です。とは言え、始点から終点までは時間が掛かりすぎるので、週末弾丸には向かないルートだと思っていました。ところがちゃんと調べてみると、飯田と豊橋の間に特急が走っているじゃないですか。それだと秘境駅は通過するものの2時間半ほどで走破できる事が分かり、あとは新宿〜飯田は高速バス、ついでに名古屋にも寄ってという感じでルートが出来上がりました。
どちら回るかと考えた結果、高速バスの座席の関係で、新宿→飯田→豊橋→名古屋→東京というルートで決定。しかも、奈良井宿は新宿午前8時と随分早い時間だったのですが、このルートだと新宿発11時でOK。そのまま名古屋まで出て一泊して、何かおいしいものを食べて遅くならないうちに東京に帰れるという意味でこれで最終決定。
Set up the next trip!
— Dami (大米) (@dc_anfa) 2015, 6月 12
心配性が仇になるとは
という事で出発前日。午前11時出発のバスだけ予約して出発した訳ですが、どうせなら飯田からの列車も予約しようか、という事で新宿駅の当日指定券売場で、飯田から豊橋、豊橋から名古屋の新幹線の指定券も買うことにしました。ちなみに、高速バスの飯田駅前到着予定は15:15頃、飯田出発は15:58なので接続には余裕があります。
I'm at 新宿高速バスターミナル (Shinjuku Highway Bus Terminal) in 新宿区, 東京都 https://t.co/SmVObWZljJ
— Dami (大米) (@dc_anfa) 2015, 6月 13
あとは、バスの出発を待つのみだったのですが、何やらこんなアナウンスが聞こえてきました。
バス会社「現在、中央道が激しく渋滞しており、目的地への到着が大幅に遅れる可能性があります」
また、近くにいた人が個別にバス会社の人に尋ねているのが聞こえたのですが、「かなり遅れるので、キャンセルされも大丈夫ですよ」とのこと。とは言え、「土曜の午前中の渋滞なんていつものことだろ?そのぐらい織り込んでバスのダイヤ組んであるんだよな?」なんて考えていたので、余り深く考えずにバスに乗り込むことに。
ところが、再度運転手さんから「調布から相模湖まで激しく渋滞しており、到着が2時間程度遅れる可能性があります」という説明があります。そんなに?と思って、渋滞情報を見ると、小仏トンネルのあたりで×印が2つほどついています。2時間も遅れると飯田駅の乗り継ぎは間に合いません。そこを通るまでに事故処理が終わってくれればと祈る気持ちで出発です。
寝落ちと目覚め
あとは運を天に任せるしかしかないので、バスが出発すると寝落ちしてしまいました。しばらくして目が醒めたのですが、まさにバスは渋滞のまっただ中で、八王子の手前の日野バス停。でも時計を見ると1時間半近く経っています。てか2時間走って東京から出られないって、さすがに今回はルート選択を誤ったかなと軽く後悔しかかりました。
とは言え、今更どうこう言っても仕方ないので、さっさと切り替えました。
Have quick lunch and pick up Hoto noodle, my soul food. (@ 談合坂SA (下り) in 上野原市, 山梨県) https://t.co/CX8qLGxYdA
— Dami (大米) (@dc_anfa) 2015, 6月 13
予定外に談合坂SAで休憩となったおかげで、我がソウルフード(生まれが山梨なもんで)のほうとうの生麺をお土産としてゲット。
Enjoy troubles unless being serious about my safety. 安全を脅かさない限りにおいてはトラブルを楽しむべき
— Dami (大米) (@dc_anfa) June 13, 2015
ちょっと英語の表現が合ってるか微妙ですが、こう考えないともったいないですよね。
結局2時間遅れ
談合坂を出た時点で1時間40分遅れと言われたので、飯田で予約していた列車への乗換は諦めました。飯田から出る特急は1日に2本しかないので、予約していた列車の代わりに鈍行で豊橋に向かうか、名古屋宿泊はやめて飯田に一泊して翌朝の特急に乗るかの2択。てか鈍行乗っても外が暗くなって車窓どころじゃないので、飯田に一泊の1択ですけどね。
飯田のホテルを調べてみたら、駅から徒歩3分というホテルに空席を見つけたので、早速ネットで予約と同時に名古屋のホテルはキャンセル。そこから先の道のりは渋滞こそなかったものの結構長い道のりで、飯田に着いたのは17時過ぎ。つまり、バスに6時間も揺られていたと。
ホテルに行く前に、飯田駅の窓口で事情を話したところ、飯田からの特急券は残念ながら買い直し。出発時間過ぎているから当たり前だけどね。新幹線は出発時間前だったので変更可能。ただ明日の分は指定券ではなくて自由席にしたので、結局910円の追加出費で済んじゃったのは意外すぎでした。その後、徒歩でホテルに向かいチェックイン。駅から徒歩3分というのは微妙ですが、まあ許容範囲でしょ(笑)。
ノープランで街をぶらつき夕食
ホテルにチェックインして、少し落ち着いたところで、何か夕食を食べることに。ホテルの中に一応レストランがあったものの、せっかく縁あって一泊することになったのだから歩き回らないともったいないかなと。
日本ではほとんど見かけないラウンドアバウト(ロータリー)とかを見ながら、駅前の方に戻ってくると、何やら気になるお店を発見。
A local "Yoshoku", Japanese localized western food restaurant. Just jumped in without plan. (@ キッチン丸善) https://t.co/W6EgQzO8PJ
— Dami (大米) (@dc_anfa) 2015, 6月 13
あんまり酒を飲まないので、こういう食事が出来るところの方が個人的には好きなのです。店の入口のところを見てみるとこんなメニューが。
街中を歩いていると、焼肉を推している店をいくつか見かけたのですが、個人的に惹かれたのは、その下に貼ってあるソースカツ丼の方です。たしか、近所(でもないか)の駒ヶ根あたりでは有名だと聞いていたので、試してみたくなったのです。
他にお客さんがいなくて、一瞬だけ心配になったものの出てきたのはこちら。ソースカツ丼(ロース)850円です。
写真を見ると黒い点みたいなモノが見えますが、これは衣にゴマが入っているんですね。 その薄い衣がソースといい感じで絡んでいて、卵とじのカツ丼とはまた違った形で旨かったです。
今日の昼までは考えもしなかった飯田のホテルでこうして記事を書いていますが、明日はメインイベントの飯田線に乗ります!
(つづく)